【 第136回の補助線 五本目 】 今だにソーシャルに燃える皆さんも集えよ このホールに...
2018年 2月号 第136回 皆集えよ あの旗の下に より...
―――― だから、しーさん。しーさんもね。今までも頑張ってきてくれてたと思うけど、これからも、コースのこともだけどハウスやお客さんについてもね。今度のインターの脇のラブホの買収の件でマムも姉様も今まで以上に忙しくなるし、副支配人もそっちに行っちゃうし。ここはあたしとしーさんで頑張らないとだよ。ね、しーさん。二人で、みんなで頑張ろぉね』
…いやぁ、今日から営業再開?おめでとうございます」
はいはい、ありがとうございますってば、
「いやいや、高いところの人のコースは当分無理だって聞きましたけどねぇ。あぁたのとこだけでも 良かったですよぉ」
―――― あたしゃ、どなた様に向かっても、クローズの愚痴なんぞをこぼした覚えはございませんがぁ、
「でも、昨日は大将来たんでしょ」
すりゃ よくご存知で ...てぇか、宅の営業再開をも、良くもご存知でしたねぇ...
―――― とまれ 昨日のハイランダーさんに続いて、今日はシーサイドさんのおこしであります。ホールの端っこの、いつもの№十ホールを見やれるお席にご案内...
「あれ?昨日の夕方 勉強会のFaceBookページに大将が『sibakuroさんのコースは 明日から営業再開!試作の新メニュー“随分と半端な厚揚げじゃん?”は 激ウマ!』なんてカキコしてたのを ...やっぱりぃ。sibakuroさん、ただ無精で『いいね!』していないだけじゃぁなくって。そもそもが塾のFaceBookページとか、全然チェックしてないンでしょ。」
いやぁ、もぉソーシャルとかお腹一杯でしてねぇ。正味の話がね。今更 FaceBookページとか グループとか云われても、気持ちが乗ってこないんですよねぇ、
「そうして 自分のコースに閉じこもって、ヒッキーやヤドカリ気取ってたらさぁ。フラスコの中の小人になっちゃって、スキルアップできませんよ。だいたい そもそも、塾長がそんなソーシャル疲れみたいな為体じゃぁ困りますよぉ」
―――― いや、そもそも だいたいのこと。あたしを塾長って あぁたねぇ...
…うん、ホントに美味いなぁ。この“随分と半端な厚揚げじゃん?”焼いたのって。確かに 酒飲みには嬉しいメニューかもしれませんねぇ」
そういや、あぁたのとこは 積雪クローズとか無縁でしょうに。良いんですか?土曜日の それもこのお日和に、あたしんちなんかに遊びに来てぇて ...それもまた 勉強会のFaceBookページにカキコ済みですか?
「いやぁ、流石にこれは書けなかったんですけどねぇ。実はここだけの話、うちのレストランでノロ、出ちゃったんですよぉ」
ありゃりゃ、ノロウィルスですか?
「知らせがあってから もうすぐに、コースのアルバイトまで検査したんですけど。うちは シロ。感染してたお客さんからの二次感染だった?でも念のために、三日ほどの営業休止と 併せてレストランと厨房の消毒とかね。もぉサンザンですよぉ」
◤ あれ、だって居酒屋とかでノロが出ても...
...スタッフとかしろだったら...
営業停止にはならないって聞いたことがありますけんど?
「それがさぁ、たまたまノロ拾っちゃった中に『理事長と懇意にしている』のが口癖で、『うちのような名門で...』って やたらに小うるさくって 面倒臭い爺ちゃんがいましてねぇ。おまけにこの爺ちゃんの『お友達』何人もが 一緒になってノロ拾ってくれちゃったもんで。支配人も料理長も 先様方の入院先にまでお詫びに行ったり、本業そっちのけの騒ぎになってんですよ」
へぇ~
「実は『あの爺ちゃんズが ヨソで拾ってきてウチで撒いてくれたんじゃぁねぇのか?』なんて、噂してる奴らもいるくらいなんですけどね。実際『爺ちゃんズの一人が 朝から頻頻とトイレに通ってた』なんて 目撃証言もあるくらいなんですけどねぇ。もしそうだったら、こっちから謝罪と損害賠償の請求ものですよ」
..大勢の集まる商いてぇのは、本当に怖いですねぇ、
「なんだし今、インフルの流行凄いじゃないですか。ウチの子供の学校でも 学級閉鎖ゾクゾクですし。あれ? A型とB型が同時で流行ってるんですか?A型に罹ったからって B型に罹らないわけじゃぁないとか 物騒な話もありますし。一冬に A・Bのダブルで罹患?これも怖いですよねぇ… えっ あぁたんトコは 暮れから松の内にやられた?…へぇ~、でもそういうのこそ 塾のFaceBookページとかで啓蒙してくれないとさぁ。折角 情報交換の場を作ったんですからぁ~
それだったら あぁたのコースの ノロウィルス騒ぎだって 十分に注意喚起をするべきねただと思いますけんどぉ...
「じゃぁ、私のカキコに呼応して sibakuroさんも『実はウチでも...』とかカキコするとか、どう?」
―――― だ か らぁ、あたしはソーシャルはもう飽き飽きしてるんさ
…で、今日のご用向きってぇのは?なんなんでしょ
「そぉそぉ... ってか、そぉ云うのも あぁた、塾のFaceBookページとか見てないからぁ」
―――― はいは、相済みませんことこの上ありませんですよ
「あれ、塾の冬合宿。どうするんだ?って話」
えっ?そのお話しまだ生きてたんですか?
「もぉ宿の手配の段取りも今更面倒臭いしで 『なんなら、sibakuroさんのコースで一晩コンペルームに泊まり込みさせてもらって、なんか夏の林間学校みたいな雰囲気でどうだ?』なんて話もあるくらい」
ちょとお待ち。その『塾のFaceBookページ』とやらは、あぁたと高いところの大将。ヒトマワリと、いっっちゃん にぃちゃんに 312の小父さんくらいしかメンバーが居ないはずでしょぉ ...そこでどんな話をしてぇるのやら知らんけどもね...
「312のおっさんの『一番我が儘聞いてくれそうなのは sibakuroンち』って一言で キマリなんですヨォ」
―――― あの親爺ってばよぉ
...てか、この厳寒の候ですよ。コンペルームで居所寝なんかして、みんな風邪引いちゃって コースに持ち帰っての、パンデミックとか デザスターとかの心配もしないといけませんでしょ?
『シェフからのお試しで“あえて乾麺を茹でてる 野菜たっぷり塩ラーメン”お持ちしました。こちらは 地元のお茶屋さんから仕入れて煮出した 特製茶葉のウーロン茶。塩ラーメンを召し上がった後、お口の中がスッキリします。どうぞ お試し下さい』
「あれ? 悪いねぇ。ご馳走になります。シェフにヨロシク ...てぇか、あぁたもウーロン茶?」
『あっ、キーパーには 焼酎のウーロン割りになっておりますぅ』
「ほらぁ、万事融通が利くってか ワガママ通るじゃない。やっぱり合宿はあぁたんトコしかありませんでしょぉ」
―――― ってか、本当に 冬合宿? やるのかよ?
A Golf Courase Maintenance Fable
Another Time Another Course
...From His Field Note 2018_01_27 / The service was resumed
そを人は 虚実の皮肉と云ふさうな...